光る君へ 第10回「月夜の陰謀」
光る君へ 感想
寛和二年(985)6月
安倍晴明の策
6月23日の丑の刻、帝を内裏から出し出家を決行する予定
目指すは元慶寺
藤原道綱も剣璽を運ぶ役目
OP
花山天皇の出家を思いとどまるように言う藤原義懐
お上とともに道兼も出家するって言うけど本当だろうかcFQ2f7LRuLYP.icon
失敗したときのケアは道長
関白のもとに走ってことを告げる役目である
まひろ、琵琶を弾く
為時も藤原惟規もいなくてさみしい家である、為時の家cFQ2f7LRuLYP.icon
高倉の妾の家を尋ねるまひろ
病気がちの女性を為時が看病している
見られた
為時も説明する
妾は命が短く見よりもなく看病をしていたのであった
父と娘の関係が改善しているcFQ2f7LRuLYP.icon
道長から文が届く
古今集・恋歌一・503、よみ人しらず「思ふには忍ぶることぞ負けにける色にはいでじと思ひしものを」
やはりバリバリの恋歌
まひろも返歌をしたためる
漢詩で返す、陶淵明の帰去来辞
既自似心為形役
奚惆悵而獨悲
既に自ら心を以て形の役を為す、奚(なん)ぞ惆悵(ちゅうちょう)として而獨り悲しむや。
自ら心を体のしもべとしてきたのに、くよくよ独り悲しみ嘆くことはやめよう。(『陶淵明全詩文集』。p.437)
このあと以下に続く
悟已往之不諌
知來者之可追
已往の諌むまじきを悟り、来者の追う可きを知る。
過ぎ去ったことは取り戻せぬと悟り、これからのことはおいかけられるとわかった。(同438)
まひろのほうは惜別の念がこもっているのがわかるcFQ2f7LRuLYP.icon
道長の返し
死ぬる命きゝもやするとこころみに玉の緒ばかりあはむと言はな(古今・恋歌二・568、藤原興風)
まひろの返し、やはり帰去来辞!
ここで「和歌」で返事をしないのは異様に思うcFQ2f7LRuLYP.icon
道長、返す
命やはなにぞはつゆのあだものをあふにしかへば惜しからなくに(古今・恋歌二・615、紀友則。巻軸歌)
まひろ、三連・帰去来辞
實迷途其未遠
覺今是而昨非
まことに途に迷うこと其れ未だ遠からず、今の是にして昨の非なるを覚りぬ
行成にも相談できない道長
(行成)そもそも和歌は人の心を見るもの聞くものに託して・・・
ここ古今和歌集仮名序cFQ2f7LRuLYP.icon
(行成)翻って漢詩は志を言葉に表しております
ここ出典がわからないcFQ2f7LRuLYP.icon
『書経』舜典に由来するようである
詩言志,歌永言
【光る君へ】第10回「月夜の陰謀」回想 陶淵明と古今和歌集が象徴した2人の違い 「志」を説くまひろと「心」を訴えた道長 紀貫之「仮名序」の影響力とは – 美術展ナビ
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明子女王の姿を見かける道長
源高明の娘
藤原詮子の指図だったようだ
醍醐源氏と宇多源氏の両者と繋がりを保っておきたいようであった
6・23に内裏を出るなという伝言
詮子もしぶしぶ了承
道長の宿命とは一体cFQ2f7LRuLYP.icon
さらにまひろのもとに返歌
我亦欲相見君
直球
道長とまひろ、逢瀬
都を出て遠くの国に行こうと提案する道長
身分が違いすぎるが全てを捨てようとする
しかし「どうしていいのかわからない」まひろ
大臣や摂政や関白になる道を捨てるのか?
ここで直秀の死が生きてくる脚本の妙cFQ2f7LRuLYP.icon
妙というか、酷(こく)さというか
為政者になる使命がある、その資格がある道長、という宿命
道長の使命とは
己の使命を果たせ、しかし愛しい道長を都で見つめ続けるというまひろ
二人の間にある淵の深さがかなしいcFQ2f7LRuLYP.icon
問題の6月23日
道兼が内裏を案内する
元慶寺へ
剣璽を運ぶ道隆と道綱
花山天皇、花山院へ
道兼の謀りに激怒する花山院
帝の退位が世に知れる
兼家大喜び!!!!!
鐘の音がなる
さて蔵人所
摂政・兼家
新しき蔵人頭は藤原道兼
藤原実資の文句も通用せず
次回→光る君へ 第11回 「まどう心」